ノラガミにおける神様
漫画(アニメ)ノラガミでは神様を描いたストーリーが展開されます。
それらに登場する神々は日本神話を知っていると聞いたことのある名前がたくさん出てきます。
ここではそれらの神々を紹介しますが、ネタバレになる可能性もあるので、作品をご覧になる前の方はご注意ください。
主役となる神「夜ト」は渦津神(まがつかみ)と呼ばれる災いをもたらす神とされています。
実際の神話で照らし合わせると、渦津神(まがつかみ)というものはあっても「夜ト」は出てきません。
夜刀神というものもありますが、これは「やつのかみ」「やとのかみ」と読み、ヤトガミとは読みませんし、別のものとなります。
夜トに関してはおそらくはオリジナルのキャラクター(神様)と考えられます。
しかし、それ以外に登場するキャラクターの多くは日本神話を知っていると、なるほどな、とストーリーにも納得できるものとなっており、一度、本編を見た方でも日本神話を理解したうえで読むとさらに面白いのではないでしょうか?
日本神話に出てくるノラガミの神様たち
カグツチ
火の神。『古事記』では、火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)・火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)・火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ;加具土命)と表記される。また、『日本書紀』では、軻遇突智(かぐつち)、火産霊(ほむすび)と表記される。
天に属する神の一柱。鎧をまとう男神で、口から炎を吐く。
シナツヒコ
風の神で 『古事記』では志那都比古神(しなつひこのかみ)、『日本書紀』では級長津彦命(しなつひこのみこと)と表記され、神社の祭神としては志那都彦神などとも書かれる。
天に属する神の一柱。狩衣を着た男神で、巨大な扇子を武器に大風を起こす。
例えば上記の2人の神は同じくノラガミにも出てくるイザナミの子供です。
日本神話のイザナミを知っていれば、ほかにはどういう神がいるのかもわかるので、あの神様はいつ出てくるのかな、など楽しみも増えるでしょう。
神々の家系図のカギを握るカグツチ?
色々あって、生みの親のイザナギに殺されてしまうカグツチですが、『古事記』によれば、カグツチの血から、以下の神々が生まれたとされています。
石折神(いはさくのかみ)
根折神(ねさくのかみ)
石筒之男神(いはつつのをのかみ)
以上三柱の神は、十拳剣の先端からの血が岩石に落ちて生成された神々である。
甕速日神(みかはやひのかみ)
樋速日神(ひはやひのかみ)
建御雷之男神(たけみかづちのをのかみ)
別名は、建布都神(たけふつのかみ)
別名は、豊布都神(とよふつのかみ)
以上三柱の神は、十拳剣の刀身の根本からの血が岩石に落ちて生成された神々である。
闇淤加美神(くらおかみのかみ)
闇御津羽神(くらみつはのかみ)
また、カグツチの死体から、以下の神々が生まれたとされています。
正鹿山津見神(まさかやまつみのかみ、迦具土神の頭から生まれる)
淤縢山津見神(おどやまつみのかみ、迦具土神の胸から生まれる)
奥山津見神(おくやまつみのかみ、迦具土神の腹から生まれる)
闇山津見神(くらやまつみのかみ、迦具土神の性器から生まれる)
志藝山津見神(しぎやまつみのかみ、迦具土神の左手から生まれる)
羽山津見神(はやまつみのかみ、迦具土神の右手から生まれる)
原山津見神(はらやまつみのかみ、迦具土神の左足から生まれる)
戸山津見神(とやまつみのかみ、迦具土神の右足から生まれる)
これだけの神を生み出しているカグツチ。

ノラガミにおける恵比寿様
ノラガミARAGOTOでは恵比寿様が非常に重要な存在となりますが、その中で黄泉の女王「イザナミ」を母と呼ぶシーンがあります。
七福神の一人、蛭子様の母親がイザナミとはどういうことなのでしょう?
これは日本神話のイザナミとイザナギの最初の子供の話に大きくかかわってきます。
そのあたりはこちらで説明していますのでご参考に

このあたりのいきさつを知ると、ノラガミでの恵比寿様がなぜ「不器用」な設定なのかも何となくわかるかもしれません。
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