御朱印とは?御朱印集めのご利益と御朱印の意味
まず、御朱印とは画像のように毛筆で寺社名や参拝日などが書かれたものを言います。
寺社の職員や僧侶や神職、氏子などが押印するのが普通で元々は寺社に写経を納めた際の受付印であったとする説があり、朱印を「納経印」と呼ぶ場合もあります。
御朱印はどうするともらえるか
2017年現在、多くの寺院で300円~500円程度で御朱印は入手できます。
中には2000円を超えるものなど特殊なケースもあります。
これはお土産のように購入するという意味ではなく、金銭(初穂料・御布施)を納め、その証として御朱印がいただけるという形になります。
御朱印をいただける条件
多くの寺院では上で書いたように金銭を納めることで入手可能ですが、事前に電話連絡をしないともらえない寺院や、本来の由来とされる写経をしないともらえない寺院もあります。
また、服装が輪袈裟や白衣姿などでないと応じないといった寺院もありますので、御朱印集めをされている方は事前の下調べが必要となるでしょう。
御朱印は御朱印帳に書いていただく
御朱印をいただくにあたって書いてもらう紙が必要となりますが、これは御朱印帳というものを事前に用意していくのが普通です。
御朱印をいただける寺院の多くで御朱印帳は販売していますが、売っていない場合、売り切れの場合などはどうしようもなくなってしまうので、事前に用意したほうが良いでしょう。
普通のノートなど御朱印帳以外の紙に書いてくださいとお願いすることは失礼とされ、断られるケースも少なくありませんので注意してください。
大きめの文具店や通販でも御朱印は購入できるので自分の好きなデザインの御朱印を手に入れましょう。
御朱印集めのマナーとやってはいけないこと
御朱印とは神聖なもので、基本的な考え方としては「参拝した証」というのが御朱印です。
つまり「参拝」しないで御朱印だけを集める行為はマナー違反となります。
御朱印集めはスタンプラリーではありません
昨今の御朱印ブームにより、コレクターとしての御朱印集めが問題となっています。
御朱印は写経や参拝をした証としていただけるもので、寺院に着くなり一直線に御朱印をもらいに行く人などがいますが、非常に失礼な行為に当たります。
寺院によっては断られたり、参拝はされましたか?と確認されるかもしれません。
寺院によって違いはありますがきちんとした参拝方法で参拝し、その証で御朱印をいただくという意識で御朱印集めは行ってください。
御朱印を書いていただいている時の待ち時間について
御朱印は、住職や神職が一文字一文字ていねいに書いてくれます。
昨今の御朱印ブーム、パワースポットブームにより、日曜祝日はもとより、人気の神社などでは平日でも参拝者でにぎわいます。
そのため御朱印を書いていただく待ち時間はかなりのものになる場合もあります。
ならんで待っている間はともかくとして、住職から目に入るところや、ましてや書いていただいている時に飲食などは大変失礼に当たります。スマホでゲームなんて言うのはもってのほかですね。
御朱印は書く人により異なる
御朱印は上でも述べたように住職や神職がその場で手書きしてくれるものです。
書いてくれる人は一人ではなく、その時にいた「御朱印を書くことが許された人」の誰かが書いてくれます。
つまり、同じ寺院に行ったとしても書いた人が違う御朱印が存在することになります。
また、同じ人でもその時の調子などもあるでしょうし、機械ではないので若干変わるのです。
ネットなどで御朱印を見て「この御朱印が欲しい」というような理由で寺院に訪れても同じものが手に入るとは限らないということです。
そこで、ネットの画像などを見せ「これと同じのが欲しい」などというのは非常にマナー違反であり、そもそも御朱印の意味を理解していないといえるでしょう。
御朱印集めは集めることが目的ではない
昨今のテレビや雑誌などの特集で御朱印が取り上げられ、御朱印を集める女性を「御朱印ガール」などと呼んだり、すっかり何かを集める趣味の一つのようにとらえられている気もしますが、あちこち廻る「御朱印集め」や「パワスポ巡り」「寺院巡り」などは本来「参拝」や「ご利益をいただく」ことが目的であり、あちこち廻って歩き、何かを集めたりするのが目的ではありません。
多くの場所できちんと参拝し、その証としての御朱印というのを理解していただき「御朱印集め」というのを行っていただければと思います。