神界への入り口? 鳥居は何のためにある?
神社に行くと鳥居がありますが、いったい何のためにあるのでしょうか?
「神社につきものの鳥居」ではなかった
神社があるから鳥居がある、と思っている方も多いでしょうが、実は鳥居を建てる風習というのは神社の建物自体を建てる前からあったのです。
鳥居の起源には諸説あり、ハッキリしたことはわかっていないようですが、もともと木と木を縄で繋いだことが有力であると考えられているようです。
神前に鶏の止まり木を置いたことが起源であるとする説もあり、その名の通り「鳥が居る場所」としての鳥居という説もあります。
神界とをつなぐ入り口としての鳥居
神のいる世界、すなわち神界との出入り口として考えられる説もあり、天岩戸に閉じこもってしまった天照大神に出てきてもらうために、岩戸の入り口にあった宿り木に鶏を乗せ、鳴かせたという、日本神話がもととなる言い伝えがあります。
ところが鳥居というのは日本特有のものではないのです。
下の写真はインドのトラーナと呼ばれる鳥居のようなものです。
画像元:wikipedia
これが鳥居の原型という説もあるようですし、また、中国のものなどが朝鮮半島を渡って伝えられたという説もあるようです。
石の鳥居と木の鳥居、朱色の意味
現在の日本の鳥居は木製のものと石でできたものがありますが、木製の多くは朱色に塗られています。
朱色は魔よけの意味を持つ色で、こういったことから鳥居は魔よけの結界であるというとらえ方もあるようです。
まさにパワスポ!有名な鳥居、見に行くべき鳥居
鳥居の形も大きさも様々です。
有名な鳥居や変わった鳥居などがたくさんあるので、旅行に行くときや参拝に行くときの参考にしていただけたらと思います。
日本三鳥居
吉野・銅の鳥居(かねのとりい)
重要文化財に指定されている鳥居で金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂の参道に建つ鳥居。
室町時代のものと伝えられるもので高さは約8メートルあります。
安芸の宮島・朱丹の大鳥居
重要文化財であり世界遺産にもなっている超有名な鳥居ですね。
厳島神社・社殿前の海中に建つ鳥居はテレビやポスター、雑誌などで一度は見たことがあるのではないでしょうか?
大阪四天王寺・石の鳥居
重要文化財に指定されている日本最古の石造りの大鳥居の一つとされている鳥居です。
これは見ておこう!圧巻の鳥居
日本三大鳥居とされているのが厳島神社、伊勢神宮、春日大社と言われていますので、これらは見に行ったほうが良い有名な鳥居ですがおすすめは京都の神社で伏見稲荷大社!
1万本ともいわれる鳥居の数は圧巻です。
ただ、1万本あると言われていますが名前は「千本鳥居」です。
初詣には鳥居見学も
初詣に行く方は多いと思いますが、次の初詣はこれらの鳥居を意識して参拝に行くのもよいのではないでしょうか?
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